『容疑者Xの献身』の書評

この本を読むのはこれで二回目だ。 この作品は東野圭吾の作品の中でも大好きな作品だ。初めて読んだときはストーリーの展開に注意していたが、二度目の読みでは役割のひらめきが発見された。小説の主人公石神は魅力的でかわいそうな人だと思う。彼は湯川でさえもてる天才だが、現実は彼の夢を消してしまった。彼は数学の先生になって毎日無感覚に生きていた。彼の才知をもって花岡靖子に真実を隠し、犯行までしていたのに、花岡靖子は初めから終わりまで愛していなかったのに、本当に価値があるのだろうか。しかしその後、私はまた彼が花岡靖子に対するのは愛で、やはりこの愛は彼が生き続けるのが偏屈なのだと思っていた。　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　とうすい